エプロン、ではないシアター [おはなし会]
先日のことですが、家族3人で出かけました。
主な目的は、ジャージ以外の服をもっていない田舎の純朴な青少年
たこぽんを何とかする、ため。
私も、息子が着たがらないからと、ここ数年はすっかり諦めて、
本人の好きなスポーツブランドのジャージ類ばかりを買い与えていたのが
いけなかったのですが、靴に至ってはどこへ行くにもサッカーのトレシュー
(=トレーニングシューズ)。
これにはさすがに夫が危機感をあらわにし、繰り返し本人を説得。
同じ男として、彼の将来を心底案じてのことでしょう。( ̄▽ ̄;)
ま、とりあえずはユ〇クロでしたけどね(だって何回着るか分からない服に
そんなにお金かけられないもんねぇ)、夫と私とでああだこうだ言いながら
次々服をあてがっていきました。
彼は中1にしては小柄で、身長150cmほど。これがね、難しい。
子供服から選ぶなんてちょっと・・・でもメンズのSだと微妙に大きい。
この世代の男子はどういうところで服を選ぶものなんでしょうね。
いろいろ選んでいるうちに、実は本人、どういうのがいいのか自分でも
よく分からない・・・とつぶやきました。(^^;)
大丈夫、君の青春はこれからだ。
靴も1足買いました。入門編としては無難なコンバースの生成りのをね。
そして、この日一番の彼の挑戦は、
使い捨てコンタクトを買う、ということでした。
8歳くらいからメガネを使い始め、サッカーのときは裸眼で通してきたの
ですが、さすがに中学に入ってからは顧問の先生にコンタクトを勧められ、
さらにスキーをするにもメガネはいろいろ不便なのでね。
眼科の待合室で待つこと1時間余り。ときどき覗くと、装着の練習を
黙々と続ける背中が見えました。
彼にとっての歴史的な1日になりました。
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さて、前回の話の続きをしましょう。
おはなし会準備風景、今回はエプロンならぬ、ポンチョシアターです。
春先からずっと私の中で温めていたアイディアが、本番1週間前に
ぎりぎり形になりました。(^^;)
民話『ふるやのもり』というお話を、いつか使いたいと思っていました。
また、今年度は個人的にエプロンシアターをやってみたいなぁとも
思っていました。
で、いろいろ考えているうちに、エプロンよりポンチョ型にしたら、
今までにない表現が生まれるのでは、と考えるに至り・・・・・
被り型のこんなものが出来上がりました。
首元にはV字のあきをつけて被りやすく。
それと、このポンチョは話の展開で前後をくるっと回すことになり、
サテン地一重では滑りが悪かったので、
裏地仕立てです。
では、こんな感じです、ご覧下さい。
むかしむかし、ある村の外れに・・・・・
屋根裏には馬泥棒が・・・・・
わら山の中にも・・・
オオカミの口は、テグスでパクパク動きますよ。
ふるやのもりに驚いた泥棒は、
オオカミの上に転落!オオカミもパニックに。
ここで場面転換。
家を閉じて・・・
ポンチョの前後をくるっと回し、
オオカミが疾走するシーン。
ポンチョをたなびかせると、いきいきと走ります。
泥棒を振り落とし、再度前後を替えて・・・
森の賢者、サル登場。
サルは自慢のしっぽで『ふるやのもり』退治を試みるのですが・・・
これは救いの綱!
『ふるやのもり』がかかったぞ!
うんとこしょ、やっこらさ、うんとこしょ、やっこらさ・・・・・
しっぽがすぽーん!!
それ以来、サルはこんなんなりましたとさ。
という感じのお話。
ストーリーを知らなくても何となく伝わりましたでしょうか。
ちなみに、可動パーツはマジックテープやトイクロス、スナップボタンなどで
自由に動かして演じます。
また、外したパーツをしまうために、
ポシェット型のこんなポケットをお腹に装着して、ポンチョの陰で
こっそり出し入れします。
これらはメンバーの中で絵が上手いYさんにキャラクターデザインを
お願いし、制作は私がし、さらに他のメンバーから意見をもらい改善を
施して、おはなし会直前にようやく出来上がりました。
語りの方は1カ月くらい前から暗記して、車の中でもお風呂でも、一人の
時間を惜しんで繰り返し練習。胃が痛くなりそうな日々でした。(^^;)
では、次回もよろしくですぅ~♪