おはなしひろばのはじまりはじまり~ [おはなし会]
私の住む町はなかなかディープな農村地帯でして、
私がこちらに住むようになった頃は、東京生まれの母に言われたもんです、
「あんたはよくそういう所で暮らしていけるねぇ」と。(^^;)
でも案外私は順応性が高いタイプなので、車さえあれば、そして今はネットで
何でも買えるわけだし、特別不便だと思ったことはありません。
そして、この春から初夏に向かう季節は素晴らしいもんですよ♪
田んぼに水が入り、景色が映りこんで湖のようになったかと思えば、
田植えが終わって頼りなげにそよいでいた稲が、あっという間にすくすく伸びて、
湖は今や緑一色になり、そのすぐ隣の畑には小麦の穂が黄金色に揺れていたりしてね。
遠くの山も、若葉でこんもり茂っているのがよく分かる。
景色が劇的に変わっていくのですよ。自然の息吹ってすごいねぇ。
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まぁそんなとこに住んでる私や、おはなし会『びいどろや』の仲間が、
以前から密かに温めていた計画がありました。
それは、この町にたった一つの図書館をもっと人の集まる場所にする、ということ。
なにせ過疎化の進む町ですからね、このままだと若い人がどんどんいなくなっちゃう。
そんなわけで、月1回のおはなし会を図書館で開く運びとなりました。
名称は『おはなしひろば@しおや』
・・・・・ははっ、地名出しちゃった。もういいや。
ただ、びいどろやは保育園や小学校での活動もあるので、自分たちだけで全てを
やろうとするのは多分無理だろうと考え、町内の読み聞かせボランティアさんたちに
広く協力を呼びかけることにしました。
そもそも、各小学校単位でのボランティア同士の交流も今までなかったので、
それも兼ねちゃおう、ということで。
賛同してくださった方たちを含めると総勢13名。
今年度のびいどろやは、こうしてさらに仕事が増えました(^ロ^;)
会議で出たいろいろな意見を整理して具体的なことを1つ1つ取りまとめたら、
次は必要なものの準備に取り掛かりました。
子供たちに配るメンバーズカードや自分たちの名札、ボランティアのスケジュール表、
活動記録ファイル、カードを忘れた子供の一覧表、受付札、スタンプ、
ボランティア名簿などなど。
さらにチラシやポスターを作り、町内の保育園や小学校、医療機関、スーパーなど
各施設を回って協力をお願いしました。
それと同時進行で、我々びいどろやが担当する第1回のおはなし会の準備ね。
他のボランティアさんたちにプレッシャーを与えないよう、なるべく簡単な
ものを組んで、全体で30分ほどの内容にしました。
絵本、紙芝居の他、しりとりクイズ、色紙を折ったり切ったりして何の形か当てて
もらうクイズ、といった具合。
こうして、追い立てられるようにして無事5月の第1回を終えました。
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現在は次のミッションに当たっています。
この企画に、中学生・高校生の学生ボランティアを募って一緒に活動する、というのが
私たちのこだわりなのです。
つまり、図書館を幼児から大人までの様々な世代が集い交流する場にするということ。
そして、学生のボランティアの機会を作り、社会の中で主体的に自分の役割を見つける
体験を、明日を担うたくさんの若い人たちにしてほしいのです。
彼らには受付業務の他、読み聞かせやレクリエーションの企画・運営を担当してもらう
予定でいます。
今、チラシを作っているところね。今週中には配布して、来月初めには取りまとめて、
研修会を夏休みの間に数回。その後活動スタートという感じになります。
繰り返し言うけど過疎の町だからね、(T_T)
若い人たちがいきいきと自己表現できる環境を作るのが、我々大人の役割かと
しみじみ思うのです。
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びいどろやの活動についてもついでに書きますが、
その後、家庭教育学級講師という形で、ある保育園にておはなし会を開催。
親子参加で満員御礼、さらに夏日ということでホールむんむんな状況で、
しかもひたすら大声で、汗びっしょりになりました( ̄▽ ̄;)
そして、今月に入り、今度はルーティンの保育園おはなし会巡業。
先週2ヶ所、そして明日3ヶ所目です。
がんばってますよー。
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最近はまっている小噺ごっこ。面白いことを言ったので座布団1枚。