絵本とお酒はどう? [絵本であそぼう]
にょろキーブログ、模様替えをいたしました(^^)ノ
心機一転、どうぞよろしくお願いします。
ところでね、先日の夜のこと、
夫に「お風呂どうぞ」と促しながらテーブルに目をやると
水割りのなみなみと入ったグラスがどでんとありまして、
「お酒作っちゃったばかりなんだよなぁ」と。
で私が、すぐ隣にいた息子に
「じゃあ◯◯ちゃん代わりに飲んじゃえばっ?」
と軽~く言ったところ、夫は大きく息を吸い、
「子供に酒を勧める親があるか!」と拳をテーブルにドン!
「だいだいな、親に勧められた酒なんかうまいわけねぇだろ。
酒ってのは親に隠れてコソコソ飲むからうまいんだぞ。
俺なんかな・・・・・」
拳を振り振り熱弁が止まらぬ父。
それもそうだよなぁと頷く母。
絶句する息子、14歳。
子供は親を選べない。うん、そうだ・・・・・。
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たまにはお酒を片手に絵本なんてどうでしょう(^^)
今日は、子供だけでなく大人の人にもぜひお勧めしたい、
骨太な3冊をご紹介したいと思います。
山のふもとの村で1人おでん屋を営むおやじさんとたぬきの物語。
体裁としては子供向けファンタジーなのですが、おやじさんの
胸の奥で常にうずく亡くなった娘への想いが、読み手である子供達
にも伝わるよう丁寧に描かれ、それがファンタジーならではのやや
奇抜な(?)世界を、土台として支えている感じです。
ちょっと前の映画ですが「鉄道員」ってあったよね。ああいう余韻を
残すお話です。大人の人にこそ読んでいただきたいなぁ。
パトリシア・ポラッコさんという作家は、ご自身の体験をもとにした
絵本の著作が多く、これはその1冊と言えます。
愛情や信頼という普遍のテーマを扱う絵本は世の中山ほどありますが、
この1冊が放つメッセージの強さは、私にとって衝撃でした。
絵もまた多くのことを語っています。どうか隅々まで見て下さいね。
とても読み聞かせには使えない長さなので、私の観賞用蔵書として
本棚に鎮座しております。藤城清治さんの絵?というか切り絵?影絵?
これはどういう手法なんですかね?絵本としては3000円弱と少しお高い
ですが、芸術作品と思えば安いくらい。
もちろんストーリーもずっしりしてます。人生について考えさせられ、
お酒が進む1冊でございます。
暖かくなってきました。
花見もいいけど、読書しながらうとうともいいですねー。
では。