母のこと [よもやまばなし]
3か月ほどブログをサボってしまいました。
遊びに来て下さる皆さまには本当に申し訳ありません。
PCはちょっと時間がかかりましたが、無事元気になって戻ってきました。
ブログもちゃんとログインできました(A ̄▽ ̄;)
3か月の間のことをいろいろお話ししたいのですが、
今日はまず、母のことを。
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実家にはここ最近、お歳暮の代わりにクリスマスプレゼントを贈っています。
母の好きなリサとガスパールの翌年のカレンダーや、スヌーピーのシールは
毎年必ず。 ・・・・・母ってそういうちょっと変わった中高年なのです(^^;)
その他にはいつも何か手作りの物を1つと、亡くなった愛犬へのお供え用ドッグフード、
お菓子などを詰めて贈っています。
今年は何を作ろうかと、本屋さんで本を買いました。
旬の手編み スヌード・ケープ・ポンチョ (レディブティックシリーズno.3271)
- 作者:
- 出版社/メーカー: ブティック社
- 発売日: 2011/09/03
- メディア: ムック
スヌーピーが好きならスヌードも好きだろということで( ̄▽ ̄?)
作る物を決めて、毛糸を買いに行こうと思っていた矢先のことでした。
真夜中の父からの電話で、
母が心筋梗塞で病院に運ばれ、処置を受けていると言われたのは。
頭の中が真っ白になりました。
たまたま次の日からたこぽんは2泊3日の宿泊学習だったので、
朝、息子を送り出し、私は急いで荷物をまとめ実家へ向かいました。
集中治療室の中なので、面会出来るのは午後のわずかな時間だけ。
顔を見るまではとにかく居ても立ってもいられなくてね。
でも、その日の午後は割と落ち着いた状態で、
いくつもの管に繋がれながらも普通に会話が出来ました。
しかしその翌日の朝、病院から呼び出しがあり、父と慌てて向かいました。
再び痛みが起きたため、再処置を行うための同意書にサインするためでした。
その翌日には輸血が必要になり、また同意書を書きに朝から病院へ。
院内のコーヒーショップでひと息つくと、急にいろいろなことが頭をよぎりました。
父の話では、ここ1ヶ月ほど調子が悪かったというのです。
その頃私にくれたメールには、「正月にはおいでね」って。
いつもちゃんと正月には行ってるのに、あらためて何だろとその時は思いましたが。
実家で過ごしていると、家の隅々にまで染みついている母の気配に
胸が絞めつけられます。
母が着ていた服を洗濯してたたみ、母の使っているカップでコーヒーを飲み、
食器棚や鍋や、母が使っていたものを1つ1つ手にするたび、
もうここに母は戻ってこないのかも、と思ったり、
母の笑顔やしぐさを、もう見られないのかと弱気になったり。
実家にあったうがい薬・・・の加工品?
「たつ子」・・・・・( ̄▽ ̄;)メスなんだね。母らしいわ、全く。
母はなかなかチャレンジャーな人で、新しいことをいろいろやってみる人です。
最近はギター教室に通って頑張っていました。
いい年してよくいろいろ挑戦出来るねと私が言うと、
母は、人生の夕暮れ時を必死に遊んでる気分だと言っていました。
そんな母がいとおしく思え、コーヒーを飲みながら涙が出ました。
そうだ、スヌードを編もう。
ふと思い出し、病院近くの手芸ショップで毛糸を急いで買ってきました。
かぎ針編みはもともと母がしていたのです。
昔は、かぎ針編みって何となく野暮ったい気がして、棒針編みをせっせと
やっていたけど、今ではかぎ針編みがだんぜん好きです。
そういう所も母に近いのかな。
母のことを思いながら手を動かしていると、不思議と気持ちが穏やかに
なるのでした。
元気に退院して、これを着けて出かけて欲しい。祈るように編みました。
数日経ち、先生達の懸命な処置によって体の状態は安定してきました。
繋がれている管も点滴と尿管程度になり、少し希望が見えてきた頃、
今度は母がおかしな事を言うようになりました。
最初は「あんたの声がずっと聞こえてた」としきりに言い、
幻聴じゃない?なんて聞き流していたけど、
翌日になると「ここは宇都宮だ(実際は違うのに)」「私達はどうやって帰れば
いいの?」「看護師が自分を馬鹿にしたような質問をする」などと言うのです。
私が「お母さんはここにお泊りなんだよ」と言うと、途端に表情が曇りました。
まるで認知症のようです。
看護師に聞くと、集中治療室という特異な環境に長くいることで昼夜の区別が
つかなくなり、不眠もあいまって一時的に症状が出ているのでしょう、との
ことでした。本人的にもきっと、ずっと寝たままで体力が落ち、ベッドを起こして
座っている事さえできないとか、いろいろなことで自信をなくしてしまったことも
影響したかもしれません。
一時的であって欲しい、一般病棟に移ればすぐ治るはずと頭では考えても、
母のあの時の顔が頭から離れないのです。ショックでした。
病院の方ではさっそく翌日、満床だった一般病棟のベッドをどうにかして
空けて、母を移してくれました。その結果、いつもの母が戻ってきました。
その後はめきめきと回復し、ここのご飯はおいしいとか、研修医の先生が
おっかないんだとか、階段の上り降りが出来たとか・・・・・
見舞いに行く度に目に見えて良くなっていきました。
少し前までは考えられないことで、院内をパジャマ姿で歩く患者さんを見ては
「ああいう日が母には果たして来るんだろうか」と思ったりしていましたが、
昨日行った時には普通に歩いて笑って、父と口論さえしていました( ̄▽ ̄;)
出来上がったスヌードは、さっそく母に渡しましたよ。
着用イメージ⇒
必要ない1ショットかとも思ったけど、一応使ってみました・・・・・(^^;)
母は本当に幸運でした。
明日退院します。今後は生活の中でいろいろな制約と向き合っていくことに
なりますが、チャレンジャーな人なので、きっとうまくやっていけると思います。
そして、父も本当によく頑張りました。
両親を見ていて、つくづく夫婦の縁の不思議を思いました。
母曰く『空気みたいな関係』。
使い古された表現ながら、これ以上しっくりくる言い方はないですね。
うち?
うちは、そうだな・・・・・『よどんだ空気』の関係。
事実を述べただけです。ひねりがないね・・・( ̄▽ ̄;)
(T∇T)あぁぁぁあ♪よ;;よかった・・・・;;
無事回復おめでとうございます!
読んでて泣けてきましたーー;でも「たつ子」さんに笑ったーーー(>m<)お母さん、最高の感性ですね・・;
にょろキーさん完璧に血筋ですわ・・。
私も実家と遠く離れてるので、すぐには駆けつけられないし
両親に関しては健康だけが心配の種ですね。
今のところ二人とも元気で健康だけど、いつ何があるかわからないものね。
もっとマメに電話していこう・・・
良いお年を!(^^)/
by のの (2011-12-28 06:48)
たいへんでしたね。
ご退院できて本当によかった。
寒い日が続くから風邪などひかれませんように。
お大事にしてくださいね。
by ぽんこ (2011-12-28 15:55)
本当に 無事退院良かったです。
これから 病気とうまくお付き合いしながら
また 色々なチャレンジをしてくれると良いですね。
にょろきーさんも ホッとされた事と思います。
家族揃って 穏やかなお正月を過ごせてるかしら?
まだまだ これから寒さが本格化しますよね。
みなさん お体に気をつけて〜〜。
by ちあき☆ (2012-01-03 22:29)
こんにちは♪
コメント、niceありがとうございます。
健康のありがたみを思い知りました。でも時間がたつとつい忘れてしまうんですよね(^^;)あれが欲しい、これをしたい、なんで思い通りにいかないんだ・・・と、欲をかいてきりがない。人間だもの、あっはっはっ\( ̄▽ ̄)
☆ののさんへ
ありがとうございます。
親子ってだんだん似てくるんだね。というか年を取ると本質がむき出しになって「あ、やっぱり同じ」ってなるのかな?母を見ているとつくづくそう思います。
ののさんこそ実家が遠いから、いろいろ心配でしょうね。親が元気でいてくれるというのは、本当にありがたいことなんですね。
☆ぽんこさんへ
ありがとうございます。
今回はいろいろと考えさせられてしまいました。何はともあれ、自分がまずは健康でいないといけないよね。今年の冬はなんだか寒いです。お互い元気に乗り切りましょうね。
☆ちあきさんへ
ありがとうございます。
本当にそうですね。病気とうまく付き合っていく、ということですよね。
家族が元気でいることのありがたみを思い知りました。
このところ毎日さぶいですが、お互い元気に冬を乗り切りましょうね!
by にょろキー (2012-01-14 11:49)