編みたい気分 [アトリエはこちら]
今回こちらでは割と長い停電もあったりして、どうなることかと思いました。
.
そんな大雪の翌日、わたくしちょっと用事がありましてね。
お世話になった(もう卒業はしたんですが)朗読の学校の、
その日は発表会だったのです。
せっかくだからと先生が私にも声をかけて下さいました。
ただ、前日からの雪かきで身体は痛いし、それどころじゃない状況の気も
するしで、直前まで行くのをためらっていました。
それでも、いろんな人の朗読が聞けるまたとない機会だし、昼前には晴れて
暖かくなってきたしということで、意を決して出かけることにしました。
車にはもしものために長靴を載せてね。
(夫はスコップも必要だと言う。ビビらせないでほしいね。)
.
いやぁ、行ってよかったです。
自分のようなフツーの朗読から、講師やベテランさんたちの芝居がかった
スタイルまでさまざま。聞きごたえがあったし、自分を振り返るいい
きっかけになりました。
というのもね、
終わってから声をかけて下さる方がいて少し話をしたのですが、
その方は私の朗読について『割とあっさり読むのね』とおっしゃいました。
後で聞いたら、その方は視覚障がい者向けの朗読ボランティアをなさっている
ようでした。
けなすつもりでもなく、もちろん褒め言葉でもないから、率直な感想だと
思います。私も自分でうすうす自覚はありましたからね。( ̄▽ ̄;)
ただ、工夫がないと聞こえなくもない。
一応私なりの意図もあったはあったんですけどね、聞き手にそう伝わると
いうことは、私の技量がやはりその程度ということです。
ちなみに私が読んだのはこのお話。
ここで思うのだけど、
絵本の読み聞かせでは、“演じすぎない”読み方を良しとするのが主流です。
それは何より『絵本』を『子供』に読むからです。
絵本は絵の語る要素が非常に多く、子供たちは絵を見、言葉を聞き、
自分の中で未知の世界への想像を膨らませます。
だからあくまでも読み手は伝え手であり、作者の表現する世界観を損なわない
ことが重要で、つまり行き過ぎた演出は好ましくないと教わります。
それに対し朗読の世界はたいてい大人向けでしょうから、いかに豊かに表現
して読むかに力点が置かれているように思えます。
聞き手としても、演劇を見るように景色が立ち上がってくるような朗読は
とてもワクワクするし、お金を払ってでも聞きたいと思えるほどです。
きっと、読み手も聞き手も大人なら、読み手の感性に託された自由な表現を
聞く側も自分なりに解釈すればいい、ということになるのでしょう。
結局のところ、私の朗読はまだ読み聞かせの様式止まりの未熟なレベルでした。
.
で、結論から言って私には“芝居風”は無理。( ̄▽ ̄;)
そういう読み方はそう簡単にできないだろうし、目指したい気もしません。
ただね、フツーはフツーなりに努力の余地がまだたくさんある、自分は本当に
まだまだだと気づかせてくれたのが、先ほどの方の言葉だったのは確かです。
本当にありがたいことです。
だから参加して本当によかった。
ただ、帰りはまた凍結の始まる気温でヒヤヒヤでしたけどね。
.
今日のタイトルは編み物ネタだったのに、長々とすみませんね(^^;)
いやいや、朗読に興味がなくてもあと少―し聞いてくださいな。
朗読って、きっと俳優が演じることにごく近いと思う。
素人に演技は無理でも、文章を声に出して読むくらいなら、ね。
そして朗読は、他人の人生を生き、自分の人生に向き合うことでも
あるんです。
やってみると案外おもしろい。皆さんもぜひ、いかが?
.
***************************
.
・・・・・ということで、ここからが本題。
冬の装いといえば、どうしてもタートルネックなどで首まで覆ってしまうもの。
だから、その上につける、インパクトあるアクセサリーが欲しいなぁと
1年前くらいからずーっと考えていました。
そのまま春が来て夏が来て・・・気がつくとまた冬になっていました。
長すぎるって。早くしないとやる気がうせるよねぇ。
.
だからね、ある日思い立って作りました。
ラリエット仕立て。
久しぶりのレース編みは、目が疲れますね。(^▽^;)
お手元用メガネ大活躍。
.
参考にしたのはこれ。
いちばんわかる アイリッシュクロッシェレース (朝日オリジナル)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2012/04/16
- メディア: 大型本
アイリッシュクロッシェレースという編み方があるのですね。
普通のモチーフ編みと比べると、立体的で輪郭がくっきりしてる感じです。
これには使っていませんが、芯糸を編みくるんで重厚な感じにしたり、
重ね付けした花びらや葉っぱ、実など、全体にテンコ盛り感あふれる
モチーフを、繊細なネット編みにあしらうコントラストの妙が
アイリッシュクロッシェの魅力。
.
・・・・・なぜだろう、親近感を感じる。
.
1つ作ったら、創作意欲がモリモリ湧いてきました。そこでもう1つ。
編地は同じ本を参考に、スヌードに仕立てました。
こちらは綿麻の毛糸、4号針使用。
.
案外ハデめだよね。
.
ではまた♪